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狭小住宅梵邸の細々したポイント、クローゼット編

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奥行60cmか90cmか

住宅の間取り計画の段階で悩むポイントの一つに、クローゼットのサイズも挙げられます。特に狭小住宅でスペースに余裕がない場合、収納をどの程度設けるかが住み心地を大きく左右する部分かと思います。

一般的に、床面積に対する収納スペースの割合(収納率)は戸建で13%程度が目安となっています。[出典:SUUMO]

梵邸では約15%となっていて、一応基準を満たしています。収納スペースは建築士の提案に対して、かなり増やしました。ただ、特に悩んだのは奥行に関してでした。

通常、奥行60cmあれば、ハンガーにかけた衣類や、奥行55cmの衣装ケースがすんなり入ります。大きめのスーツケースもぴったり収納できます。おそらく、現代の生活でデッドスペースを少なくするならば、奥行60cmが最適に思います。梵邸の1階の居室は奥行60cmで作ってあります。確かに、あまり頭を使わずに収納できる感じはあります。ただし、三つ折りの敷布団をそのまま収納することは困難です。いわゆる押し入れサイズの奥行90cm、幅120cmのクローゼットが必要になります。妻は布団をそのまま収納したい希望が強く、梵邸のその他のクローゼットは基本的に奥行90cmの押し入れサイズで作ってあります。中段はあえて付けませんでしたが、奥行75cmの衣装ケースは余裕で入りますし、すのこを置いて布団も入れられます。衣類をハンガーにかけても周囲のスペースに余裕ができます。それをデッドスペースととるか、選択肢の広がる余白ととらえるかは悩ましいところですが、かの有名なこんまり先生は「押し入れは収納の天才」と述べております。押し入れはその空間を自由に使えることが最大のポイントのようです。厳密には梵邸の奥行90cmクローゼットは押し入れではありませんが、用途の幅が広がることは間違いありません。

既にお持ちかもしれませんが、こんまり先生の名著を挙げておきます。

どちらも単行本で購入しました。片づけに興味がない人でも、一度は読む価値があると思います。

以前の記事でも述べましたが、リビングのクローゼット内にはコンセントも設置しています。それも充電式掃除機の収納に大活躍しています。

凡々梵

なかなか片付けの悩みは尽きませんが、クローゼットの一例でした。

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