欠陥住宅の引き渡しと是正バトル、其の陸

梵邸の四季を経て

是正に半信半疑のまま、梵邸に住んで、1年以上が過ぎました。その間、東京の四季を経験しました。

やはり東京の夏は暑いですね。北関東は東京から近いと勝手に思っていましたが、気温が全然違うと思い知らされました。3階で夏に寝るのは、かなり寝苦しいです。エアコンは必須ですね。私がこどもの頃はエアコンなんかありませんでしたけれど、昔はどうやって眠っていたのか不思議に思います。

秋は過ごしやすいです。文京区の秋はなんとなく趣があって散歩などには良いですね。こどもたちと歩くのも楽しいです。

冬はそれなりに寒いです。ただ、北関東よりはずっとマシです。実家はろくに断熱材も入っていないので極寒でしたが、梵邸はさすがに新築というだけあって、比較的快適に冬を過ごせました。ガスファンヒーターの効果も絶大でした。

春は花粉が辛いですね。これは北関東も同じです。空気清浄機と飲み薬を使ってしのぎました。それでも陽気は良いので、比較的過ごしやすいです。

最初の四季が過ぎた頃、建築請負業者による梵邸の1年点検がありました。当時欠陥のあった個所に明らかな問題はなく、少なくとも是正不能という最悪の事態は免れました。まだ完全には油断できませんが、まずは一安心というところでした。

今のところ梵邸の生活に大きな不満はありません。ローコスト住宅の部類ですが、こだわった点もあるので、まぁ満足しています。むしろ東京に住んで、都会って便利だなぁ、選択肢が多いなぁと実感します。家族も皆それなりに東京生活を楽しめていると思います。

建築請負業者との関係もどうにか保たれているので、修理が必要になった場合には相談することもありました。間に不動産営業担当者が入っているので、こじれずに済んでいます。これからも多分お世話になります。

　　

一時期は本当に家を建てることがストレスでしかありませんでした。もしも、最後まで売主側のいいなりだったら、欠陥があとから発覚して、竣工前の不具合とまでは証明できず、泣き寝入りだったでしょう。それを考えると本当に寒気がします。今回のマイホーム購入を通して、色々な出来事がありました。良いことも悪いこともありましたが、そのおかげで成長したような気もしますし、そもそも経験する必要がなかった気もします。その答えはすぐには出ないと思いますが、一応私なりのスタイルで文京区公立学区遷戦線を生き延びたとは言えるでしょう。ただ、これが新たなスタートですから、あまり気を抜いてもいられません。既に嵐の片鱗を感じており、公立学区遷は一筋縄ではいかない気がしています。