前回は、受験校をどう選んだかを書きました。今回は、その結果についてです。端的に言うと、不合格が続きました。
最初の壁
まず挑んだのは、英語で学ぶ国内MBAでした。第一志望のひとつでしたし、国際性という軸では最も魅力的なプログラムでした。準備も人一倍したつもりです。
面接は緊張の連続でした。質問も鋭く、正直なところ手応えはありませんでした。退室の際、思わず「Thank you, see you」と言ってしまいました。すると面接官の教授が、とても素敵な笑顔で「Bye bye」と返してくれました。
その瞬間、確信しました。ああ、これは落ちたな、と。
案の定、結果は不合格でした。
不合格が続く
その後も、受験は続きました。
シンガポールの大学との提携ダブルディグリーMBAプログラム、国内のダブルディグリー、複数の国内日本語MBA。受けるたびに準備し、受けるたびに結果を待ち、受けるたびに不合格通知を受け取りました。
シンガポールの大学のコーヒーチャットの中で、出願担当者と相談する機会がありました。そこで渋い顔で言われたのが「エグゼクティブMBAの方が向いているかもしれません」という一言でした。おそらく他意のない、年齢やキャリアのステージを見てのアドバイスだったと思います。
その言葉は、予想外でもありました。海外ほど年齢などには寛容なイメージでしたし、多様性を受け入れる素地があると勝手に想像していました。EMBAを勧められるということは、フルタイムMBAの学生層とは違う存在、と見られているということです。「年齢や背景の壁」というものを、初めてリアルに感じた瞬間でした。
裏の目標
ここで少し、本音を書いておきたいと思います。
私にはMBA取得以外に、もうひとつの目標がありました。できれば家族帯同で海外に住みたい、ということです。
子どもたちや妻に、海外生活を経験させてあげたかった。それが正直なところでした。
ただ、家族を連れて海外に行くにはビザが必要で、ビザが発行されるのはフルタイムMBAに限られます。EMBAやパートタイムMBAでは、学生ビザは出ません。つまり私にとって、フルタイムMBAへの出願は譲れない条件だったのです。
もし家族が海外生活を望まないなら、国内MBAで十分だと思っていました。私の自己満足と言われても仕方がありませんが、だからこそ、海外のフルタイムMBAへのこだわりを手放せませんでした。
海外のフルタイムMBAについても、英語スコアの壁に何度もぶつかりました。出願を断念した学校もあります。
米国の州立大MBAには出願しましたが、こちらも不合格でした。オンライン面接の最後に「ぜひ合格して皆さんと直接お会いしたいです」と言った瞬間、自分でハッとしました。
本気でその大学に行きたいなら、受験前に現地に行くはずだ。
なんて浅いことを言ってしまったんだ、と。面接を終えた後、しばらく自己嫌悪が続きました。
光が見えてきた
不合格が続く中で、ひとつ合格の知らせが届きました。
欧米の複数校から進学先を選べる、国内EMBAのダブルディグリープログラムです。1年目は国内で学び、2年目に海外の大学院へフルタイムで進学できる仕組みです。進学先は限られますが、最悪、このプログラムで海外に行くという選択肢ができました。
本当に、心からホッとしたのを覚えています。やっと良い報告ができる。光が見えた気がしました。
同時に、「最後までやり切りたい」、その気持ちも強くなりました。もう一度、本気で海外フルタイムMBAに挑戦しようと。それも今度は、現地に乗り込んで。
その話は、次回に書こうと思います。また報告します。
「不合格。改めて、辛い文字だと痛感しました」

凡々梵
