色々と議論はあると思いますが
私が候補にした住宅ローンについて述べます。
ローンについても限られた時間で決定せざるを得ず、綱渡りのように苦労した部分ですが、
まず大きく悩むところに固定金利か変動金利かが挙げられると思います。
また、銀行ローンか、住宅金融支援機構のフラット35を利用するかも選択肢になります。
未曾有の低金利であり、某匿名掲示板などでも、白熱した議論が繰り広げられていました。
その中で、ひとつの真理のように感じた言葉がありました。
「貧乏人は固定、金持ちは変動」
私は金融が専門ではありませんが、乱暴なようで考えれば考えるほど含蓄のある表現に思います。
おそらく画一的な正解はなく、この言葉をベースにして各個人の状況に合わせてローンを選べば良いと思います。
一例として私に関して述べると
・三井住友銀行(変動金利)
・みずほ銀行(変動金利)
・ARUHIのフラット35(固定金利)
上記3つが最終候補として挙がりました。
三井住友銀行の変動金利は担当者も丁寧でプランとしても非常に魅力的でしたが、
悩み抜いた末にARUHIのフラット35を選びました。
理由は
・仮に変動金利が急激に上がった場合、住宅売却以外にローンを完済できるような金融資産がなかったこと。
・新たに事業を起こす可能性があり、固定金利の方がその後のファイナンシャルプランを立てやすいと考えたこと。
大きく上記の2つになります。
これらの理由については、突っ込みたくなるところもあると思いますが、その時点の私の結論でした。
既にローン返済は始まっていますが、今のところ大きな後悔はありません。
最近はフラット35も徐々に金利が上昇しているため、比較的低いところで借りられたのが幸いでした。
ただ、金融機関のローン審査を受けるために、色々と手こずったことがあったので、
大切だと感じたポイントを以下に挙げておきます。
・健康診断の結果を放置しない。
→ 通常は、住宅ローンに付随する団体信用生命保険に加入することが多いと思います。これまで住宅ローンの本審査を受けたことがなかったので知りませんでしたが、かなり事細かに健康診断の結果を報告する必要があります。自分からすると大した問題はないだろうという軽度の病的所見も、本審査に響くことがありますし、隠ぺいしてしまうと虚偽の報告になって特約が受けられない可能性が出てしまいます。これから35年もびくびくしながらローンを返すよりは、対処できる所見であればこれを機に精査・治療してしまうのもありだと思います。
それでも治療に時間がかかる場合がありますので、余裕をもって準備しておくのが大切だと思います。
・過去数年の確定申告を忘れない。
→ 一般的な企業に勤める給与所得者であれば、確定申告をしないことが多いと思いますが、最近は副業なども流行ってきております。雑所得や給与受け取り先が複数ある場合は注意してください。当たり前ですが、金融機関からは直近3年程度は収入の証明を求められます。確定申告をしないと課税証明書との金額にずれが生じます。私の場合、お恥ずかしいですが完全に忘れ去っていた少額の源泉徴収票があり、わずかでしたが追徴課税を支払って金融機関に提出する書類を準備しました。本当にぎりぎりのタイミングで間に合いましたが、失敗してもおかしくありませんでした。皆様はそんなことがないように、是非普段から少額でも忘れずに納税の義務を果たしてください。
・不動産会社からの紹介金融機関以外にも目を向ける。
→ たいていは売主の不動産会社から、住宅ローンの金融機関を紹介されると思います。もちろん、紹介によって金利優遇などがあり、そのままその金融機関で契約をしてもメリットはあると思います。ただ、時間や精神的な余裕があるのであれば、自分で探した金融機関にも相談してみるのが良いと思います。普段から利用している金融機関でもお得なプランがあったりするので、色々と探した方が、結果的に満足度は高いと思います。
・住宅ローンが実行されるのは通常引き渡し日である。
→ 住宅ローンを主たる課題にして動いている時には、金利などにも敏感で最新の知識が豊富になります。ただ、ローンの実行は通常竣工後の引き渡し日に行われるため、竣工前の新築マンションや注文住宅、売建住宅は、実際にローン審査が通った時期と、ローン実行の時期が長期間ずれる可能性があります。本審査の時に計画していた金利よりも上昇してしまった場合、マネープランの見直しが必要になるでしょう。もちろん金利が下がる可能性もありますが、金利推移には注意が必要です。
個人的にはがん団信は入った方が良いと思います。生活習慣病は、普段の努力で減らせると思いますが、がんは努力だけではどうにもならない気がします。